永井産婦人科病院
【Q&A集】
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【Q609】低容量経口避妊薬(ピル)とは、何ですか?
【A609】経口避妊薬(ピル)は1960年に世界で初めて認可されてから、研究に研究が重ねられ副作用の少ないより安全な薬が開発されてきました。ピルは妊娠している女性が排卵しないことを応用して考えられた薬で、主に排卵を抑制して避妊効果を示します。
低容量ピルは、ホルモン量を必要最小限に配合し、正常な女性ホルモンの分泌パターンにできるだけ近づけたもので、従来用いられてきた中高容量ピルに比べて長期に服用しても副作用が少ないのが特徴です。しかし、服用に際してはいくつかの注意点があります。
低容量ピルは、ホルモン量が少ないため毎日1日1錠をほぼ一定の時刻に飲むことによって避妊効果を示します。確実に避妊するためには、毎日正しく服用することが大切です。就寝前などの覚えやすく、飲みやすい時間を決めて服用すると良いでしょう。
万が一飲み忘れた場合は、飲み忘れが1日だけの時は飲み忘れた1錠を直ちに飲み、さらにその日の分を通常通り服用して下さい。すなわち、その日は2錠服用することになります。2日以上連続して飲み忘れた時は、服用をやめて次の月経が来るのを待って新しい低容量ピルの服用を開始して下さい。なお、この場合は妊娠する可能性がありますので、別の避妊法を選択して下さい。
低容量ピルを服用中に、他の薬を服用する場合には、必ず医師や薬剤師にピルを服用していることを告げて薬の影響がないかどうかを相談して下さい。また、低容量ピルを長期間服用する場合には、問診や検診を半年毎に受けるようにして下さい。
ピルを服用中の喫煙は、静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、脳卒中などの副作用の危険性を高めると報告されています。この危険性は35歳以上の年齢および1日15本以上の喫煙量により増加すると言われています。したがって、35歳以上の人で低容量ピルを服用する場合は禁煙することが必要です。

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