永井産婦人科病院
【Q&A集】
不妊・不育症のQ&A@

【Q503】基礎体温をつけるように言われましたが、どのようにすれば良いですか?
【A503】基礎体温とは、体温を変動させるような因子の働いてない一日の中で一番低くなった体温を言います。夜間睡眠時に体温は下降し覚醒する寸前から上昇し始めます。従って、厳密には覚醒前の体温を測定しなければなりませんが、実際問題として無理なので覚醒直後に口の中の体温を測定します。
基礎体温の変動は微妙ですので、必ず目盛りの細かい婦人体温計を使用して下さい。最近は、水銀式に代わってデジタル式で予測検温により短時間(約90秒)で計れる婦人体温計がありますが、予測検温は誤差が大きくでる事がありますので必ず5分間の実測検温で測定して下さい。
測定する上で注意する事は、朝目が覚めたら直ぐに舌の下に婦人体温計を入れて5分間安静にして測定して下さい。測定前にトイレに行ったり、水銀式体温計の目盛りを下げるために体温計を振ったりすると不正確になります。寝る前に、枕元に婦人体温計をあらかじめ用意しておくとよいでしょう。起床時間は多少ずれても構いませんが、睡眠時間が短いと不正確になる事があります。測定した体温は直ちに基礎体温表に記載して下さい。また、体温以外に月経や不正出血、夫婦生活、頚管粘液の所見なども一緒に記入すると便利です。
基礎体温は毎日測定する事によって、月経周期のホルモン状態や排卵の有無などが分かります。一般に基礎体温が最も下がった日に排卵が起こると言われますが、排卵は基礎体温が最も下がった日から上がりきる日までのどこかで起こると考えられています。排卵が起こると基礎体温は上昇していきます。この高温相は約2週間持続しますが、妊娠が成立しないと下降して生理になります。高温相が約3週間続く場合は妊娠が考えられます。また、高温相が短い方や一度上昇したあと下降してしまう様な時は、排卵後の卵巣からホルモンがうまくできていない場合があります。

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