妊娠中にインフルエンザ感染が疑われる場合
妊娠中にインフルエンザ感染が疑われる場合


38℃以上の熱と咳やのどの痛みなどがあり、周囲の状況からインフルエンザ感染が疑われる場合には、出来るだけ早い時期(発症後48時間以内)に抗インフルエンザ薬(タミフル[内服]、リレンザ[吸入]、イナビル[吸入]、ラピアクタ[点滴静注])の投与を始めることが重症化の防止に最も効果があります。

この際、他の健康な妊婦や褥婦への感染を予防するために、当院などの産婦人科施設を直接受診することは極力避けてください。あらかじめ受診する一般医療機関を決めておくと安心です。一般医療機関を受診する際には事前に電話をして、マスクを着用して受診してください。

一般医療機関での受診が困難な場合や切迫流早産症状、破水、陣痛発来など産科的問題がある場合には、重症でない限りは産婦人科施設で対応します。この際も必ず事前に電話をして指示に従ってください。

インフルエンザの流行状況などからインフルエンザ感染が疑われる場合には、妊婦は重症化しやすいため検査結果いかんに関わらず発症後早期のタミフルやリレンザの服用をお勧めします。

米国疾病予防局ガイドライン(2007年)には「抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)を投与された妊婦および胎児に有害な副作用(有害事象)の報告はない」と記載されています。催奇形性(妊娠初期の投与で赤ちゃんに奇形が出ること)に関しても、タミフルは安全であることが報告されています。