Q&A集/妊娠のQ&A/106
妊娠中のQ&A

【Q106】 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)とはどんな病気ですか?
【A106】 従来、高血圧・蛋白尿・むくみの症状のうち1つ以上の症状がある場合を妊娠中毒症と診断していました。妊娠中毒症のむくみの症状を除外して、妊娠20週以降に高血圧(上が140mmHg以上、下が90mmHg以上)がみられたり、高血圧に加えて尿蛋白がみられる場合を妊娠高血圧症候群といいます。
妊娠高血圧症候群の原因はまだよく分かっていませんが、妊娠の負担が血管にかかるために引き起こされると考えられています。全身の細動脈や毛細血管が収縮と弛緩を繰り返すため、血管内の抵抗が高まり血圧が上がります。そうすると腎臓の血流も悪くなって腎臓の機能が低下して尿に血液中の蛋白質がもれて出てきます。
主に妊娠後期に起こりますが、早産・死産・胎児発育遅延の原因ともなり、赤ちゃんが生まれても死亡率は高くなります。また、充分な治療をして治さないと、高血圧・慢性腎炎・視力障害などの後遺症を残すことがあります。さらに、胎盤早期剥離(赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれ、子宮内に大出血がおこる)や子癇(意識がなくなり、全身に激しい痙攀がおこる)などをおこして赤ちゃんや母親の命を失うこともあります。