お産された方へ/お母さんについて



【身体を清潔にするために】

シャワーは発熱などの異常所見がなければ産後2日目からできます。帝王切開の方は、産後4日目頃より医師の許可がでればできます。

入浴は産後約3週間後、悪露(血性のおりもの)が黄色になり少量になればできます。最初の内はできるだけきれいなお湯(一番湯)に入ってください。入浴は身体を清潔にするだけでなく、血行を良くして子宮の復古を促進します。



【外陰部の清 潔と消毒】

悪露が黄色になるまでは、用便のたびに清浄綿を使ってきれいに拭きます。外陰部を前方から後方に向かってぬぐい、一回拭くごとに捨てます。そして、@真ん中・A右・B左というように拭きすすめます。



【乳房の管理】

まず授乳の前に手を洗いましょう。授乳の前後は乳房用の清浄綿で乳首とその周りを拭いてきれいにします。

母乳は、様々な点で人工乳に勝っていますので、積極的に母乳で育てましょう。母乳を良く出し続けるためには、@乳房の血液循環を良くする、A乳房に作用するホルモンを分泌させる、B授乳後に母乳が乳房に残らないようにする、ということが重要です。@のためには乳房マッサージを、Aのためには赤ちゃんがお母さんの乳首を直接吸い付いて飲んでくれるようにしましょう。Bは飲み残しの母乳を絞り出して授乳が終わるごとに乳房をからにします。

母乳を出すホルモンは、脳下垂体から分泌されます。このホルモンの分泌は精神的な影響を受けやすいので、授乳中は精神的な安静が必要です。テレビを見ながら授乳したり、物事を考えながら授乳すると乳房が張ってこなくなることがあります。

乳房がなかなか張ってこなかったり、母乳の出が悪い方には、母乳を出すホルモンの分泌を促す薬を処方します。この薬は母乳中にはほとんど出ませんので、赤ちゃんへの影響はありません。

母乳を出すホルモンは、子宮の復古も促進しますので、母乳栄養は赤ちゃんだけでなくお母さんにとってもメリットがあります。



【生活のスケジュール】

退院すると、赤ちゃんの世話は全部自分でしなければなりません。あなたが眠いときも、赤ちゃんは泣きます。当分は赤ちゃんの生活にあなたの生活を合わせてください。赤ちゃんと一緒に眠り、赤ちゃんと一緒に起きるのです。夜中も約3時間毎にお腹がすいて泣きますので授乳します。その内に、赤ちゃんは夜長く眠るようになり、赤ちゃんの方があなたの生活のスケジュールにあわせるようになります。

精神的な休養も必要ですから、育児については家族の方と良く話し合って協力して頂くようにしましょう。

産後3週間位は床を敷いておいて、寝たり起きたりの程度にし、徐々に身体を慣らしていきましょう。

外出は産後4週間後から、妊娠前と同じ日常生活に入るのは産後6週間位からで、旅行などは産後約2か月を過ぎてからにしましょう。

夫婦生活は産後4〜6週間位からにしましょう。俗に母乳を与えている間は妊娠しにくいといいますが、確実なことではありませんので最初からきちんと避妊をしてください。また、避妊については医師や助産婦に気軽にお尋ねください。

赤ちゃんの育児に専心するため、また母体を充分回復させるためにも、夫婦でよく相談して家族計画をしっかりたてましょう。



【産褥体操】

妊娠や出産によって腹部や骨盤の筋肉は伸びきった状態になっています。これを引き締めて、元の状態に戻すために、産褥体操をします。産褥体操は、美容のためばかりでなく、産後の回復を早めるのにも重要です。身体の状態に応じて、体操の種目を日ごとに少しずつ増やしていってください。


 胸式呼吸 腹式呼吸 足の筋肉運動

 手の上げ下ろし運動 頭起こし運動

 腰を浮かす運動 足を上げる運動

 腰のひねり運動 前かがみ つま先立ち

 足の回転運動(自転車をこぐ要領)